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  •                                     <四季折々の山と花の風景>
2015/03/21 (土) 20:30:48

大ドッケの福寿草を訪ねて

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3月に入ると母の四十九日、おじさんの法要、そして、おばさんの葬儀と、毎週毎週喪服を着る事になってしまっていた。そんなこともあり、すっかり山は遠のいていたが、今週は恒例の大ドッケの福寿草へ出掛けてみることにした。それから、浦山大日堂のおばあちゃんに久々に会って、ゆっくりと御茶飲みをしたいと思う。










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いつもの大日堂バス停横の駐車場は天気が悪い為か、この時季にしては空いていた。

そして、福寿草の自生地へ向かう途中、ザックを背負いながら、おばあちゃんちへ立ち寄ってみた。

ガラっと戸を開け、「おはようございまぁす。おばあちゃんいます?」と声を掛ければ

「あいよぉ、いるよぉ」の大きな声が聞こえ、二言三言会話してから山へ入った。









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福寿草が自生する花園は新ハイキングや山と渓谷などの雑誌にも紹介されていたという。

最近では松浦本やヤマレコにもその詳細が載せられてしまっている。

もはや秘密の花園とは言えない大ドッケの福寿草だが、この季節になるとどうしても訪れて見たくなる場所だ。









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天目山林道を分けて細久保集落へ通じる細い道へ入るが、今回は一般的なカラ沢から登ることにした。

はじめて訪れる方達は大方このカラ沢をつめるが、踏み跡を残さない為にも、いつも尾根から降下していた。









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二俣から更に沢をつめると、去年の大雪で荒れた大小の倒木で行く手を阻んでいる。

しかし、幸いにして雪は少なく、根気よく登れば目的の自生地へたどり着いた。

気が付けば約3週間ぶりの山歩きは玉の汗が吹き出す。









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今日は生憎の天気になってしまったようだ。

日差しが入れば花も開いてくれようが、薄くガスが立ち込めている。

そうは言っても埋め尽くされた福寿草には目をみはるものがある。









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自生地へたどり着いたときには単独の方が一人お弁当を食べていたが、まだ薄暗い5時30分には大日堂を出発したらしい。

それから3時間以上もここで撮影しているという。









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最近ではツアーの登山者がやって来るという秘密の花園、この自生地が荒れてしまうのも時間の問題かもしれない。

自然を大切にして欲しい、荒らさないで欲しい、そんな事を思いながら目にしたゴミを拾いながらカラ沢を登って来た。









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福寿草自生地の丁度真ん中ぐらいの位置にぽっかりと花が咲いていない場所があり

そこへザックを下ろしたが、ここは恐らく毎年踏みつけてしまった空間なのだろうと直感した。









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しばらくすると沢の下から数名の方達がやって来る。

福寿草にはあまり興味がない様子で休憩したかと思うと、すぐさま立ち上がって尾根を目指して歩き始めた。

しかし、その中の一人が何を考えたのか、真っ直ぐに福寿草の咲く自生地の中を登りはじめる。









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ずかずかと自生地を踏み荒らすその人は、デカイ顔にぶ厚い唇、それにメガネをしたオバサンだった。

腕を突き上げるようにしてカメラを片手に握って突進して来た。

思わず、「おいおい、どこを歩いているの、みなさん気を使っているのに・・・」

そんな言葉がついに出てしまった。









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そして、しばらく様子を見ながら休憩していたが、みなさんそれぞれに立ち去ってしまった。

雨こそは降らなかったが、時たま小粒のみぞれらしきものがパラパラと落ちてくる。









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最後に残ったのは単独の方一人

その方は静かに福寿草を見つめていた。









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時間は確認しなかったが、歩き出す前に腹ごしらえをする。

食欲はなかったが、この先食べる場所もないので、ここでお腹を満たしておいた方がいいだろうということだった。

 







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今日、この場所で出会った方達は10人ぐらいの人数だった。

天気が悪かったからなのか、それともカラ沢が荒れてしまっている為なのか

下山後に聞いた話だと、途中の崖が怖くて、道が消えてしまって、雪があったので、などの理由で引き返して来た方もいたという。









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いずれにしても以前あったルート上の目印は全て取り外されている。

静かにして欲しい、大切にして欲しい、そんな地元の方達の願いからなのだろう。









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今日はこれくらいにして、峠の尾根から下山する予定だが

だいぶ時間を空けてしまった為か、久し振りの山は体が重かった。









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そして、来年もまた、たくさん咲いて欲しい福寿草の自生地を後にする。









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尾根に登り上げたが、途中の笹が綺麗に枯れてしまっていた。

雪もなければ何もなく、景色もまったく見えない。









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帰り際に浦山大日堂のおばあちゃんちへ寄り込んでお茶をご馳走になった。

下山して来るのを待っていたのか、色々な物が出てくる。

ありがたく全部ご馳走になってしまったが

元気でいて欲しいおばあちゃんは相変わらずお口が良く回っていたので一安心だ。

「また来るね」、と車を走らせたが、いつまでも手を振るその姿は母を想い出してしまった。
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Trackback(-) comment (14) | 花さんぽ
comment
おしかった~
彩 #-
あんぱんさん、こんばんは(^^)/

土曜日に行かれたんですね~
私は今日行ったんですが、ご一緒したYAMANOKOさんとあんぱんさんいらしゃるかしらね~と噂していたんですよ。くしゃみしてませんでしたか?花粉症のせいじゃないですよきっと(^_-)-☆
2015/03/22(日) 22:09:49 | URL | edit
彩さんへ(^^)
あんぱん #-
おはようございます、彩さん。
日曜日でしたか。実はすごく悩みましてね。お天気がいいのは日曜だと分かっていましたが、ちょっとした用事があったもんですから土曜日になっちゃたんですよ。おしかったなぁ~、もしかしたら?なんて、私も期待していましたが、残念です。それにしてもセツブンソウは例の場所ですね。思った以上に群生しているようですが、機会あったら一度訪ねてみたいと思います。ありがとうございます。ハァ~クション!(笑)
2015/03/23(月) 05:20:29 | URL | edit
福寿草
たそがれオヤジ #-
あんぱんさん、こんにちは。
行かれましたか。
私の一週間前に比べたら咲きほこりですね。天気が良かったら、黄金色に輝いていたのではないでしょうか。
土曜日、群馬の方は天気も良かったのですが、こちらは曇り空だったようですね。
さぞ、ハイカーが入っているだろうと思っていたのですが。
ズカズカオバサン、許せないですねぇ。そういう方がやはりいるのですね。むしろ、興味もなく素通りしてもらった方が、どんなに自生地のためになるのか。
引き返しですか。複雑ですねぇ。いい傾向とは思っても、花が大好きな方が行けないのではねぇ。
2015/03/23(月) 06:10:59 | URL | edit
たそがれオヤジさんへ
あんぱん #-
こんばんは、たそがれオヤジさん。
この時季、たくさんのハイカーが入っていると予想していましたが、天気が悪かった為か意外で良かったです。いやぁ~、ほんとにズカズカオバサンには参りましたよ。まったく思いやりがないっていうか、図々しいっていうか、あんな光景は二度と見たくないですね。ありがとうございます。
2015/03/23(月) 20:34:54 | URL | edit
福寿草
HIDEJI #Fkb.ExCs
あんぱんさん、こんばんは。
久しぶりの山歩き、お疲れ様です。
あんぱんさんも行かれたのですね。私もこの土日に行きたかったのですが、ちょうど今頃がピークでしょうか。
それにしても団体さんの行動は。。
あれこれ言う資格はありませんが、リーダーなり誰かしら、注意しないのですかねえ。
それにしても素晴らしい景観ですね。
2015/03/23(月) 21:26:20 | URL | edit
HIDEJIさんへ
あんぱん #-
おはようございます、HIDEJIさん。
そうですね、あそこの福寿草は毎年、彼岸頃が見頃になります。大平山へも足を延ばそうかと考えましたが、天気も悪く、その途中のブナ林の山腹には新しく林道が出来てしまった様子で、ガッカリです。桜が開花し、山が芽吹く頃になりますが、そろそろHIDEJIさんも活動でしょうか、楽しみにしています。(^^)
2015/03/24(火) 05:01:54 | URL | edit
秘密の花園
ヨッシー #3SI6LusY
 同じ日にこの場所に行っていたので、ひょっとして私の後に来られた方でしょうか?

 折角の花園なのに心無く踏み荒らしてしまう訪問者がいるのは残念ですよね。今年は無理と思いますが、いつか我が花見隊メンバーを同行して訪問させていただきたいと思っています。
2015/03/25(水) 08:40:47 | URL | edit
ヨッシーさんへ
あんぱん #-
こんばんはヨッシーさん。
そうです、ヨッシーさんがお弁当を食べている時にお邪魔して、お話しをさせて頂きました。その節はありがとうございました。山梨百名山から見る風景は毎週楽しみに拝見させて頂いています。特に星景写真には一目惚れです。またいつかどこかでお逢いする機会がありましたら声を掛けさせて頂きたいと思います。宜しくお願い致します。ペコ
2015/03/25(水) 20:27:51 | URL | edit
私も一足先に
スポック #-
初めまして、あんぱんさん。 たそがれおやじさんのブログを参考に、福寿草にあいに18日にいってまいりました。 なんと天狗岳でご一緒したヨッシーさんに刺激され、初めてブログを作ってみました。 山と花を求めておじさんは行く!
世間は狭いですね。小さなリンクが出来ましたね。(笑)
花を踏む大人? 信じられませんね。もう一度幼稚園からやり直しです。 というか幼稚園児以下に進化(退化)していってらっしゃったのかな??
2015/03/26(木) 11:16:35 | URL | edit
スポックさんへ
あんぱん #-
こんばんはスポックさん。コメントありがとうございます。奥様と行かれたようですが、遭難しなくて良かったです。あそこは沢から行くのが一般的なのですが、はじめてで尾根から降下されたご様子、ご無事で何よりです。孤高のブナは展望もいいのでお勧めですよ。^^
2015/03/26(木) 20:49:41 | URL | edit
ミモザ #-
こんばんは、あんぱんさま、大ドッケの福寿草の大群生、風景に、時間をわすれるほど、すてきですね、私も、福寿草を気づかって、むりには、咲いてる、外側で、写真や眺めてるでしょうね。登山者の女性、あまりにも、無神経で、綺麗に、咲く福寿草を踏みつける、行為は、許されるものでは、ないでしょう。あんぱんさまのその場でのお気持ち、共感します、大日堂のおばあちゃん、いつまでも、お元気で、いてほしいですね。
2015/04/04(土) 01:13:42 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
コメント、ありがとうございます、ミモザさん。
大日堂のおばあちゃんとは3年前に知り合った方で、下山して来た私に「お茶でも飲んで行きなさい」と見ず知らずの私に親切にもご馳走してくれたのがきっかけでした。去年の2月の大雪では秩父の浦山は一時孤立状態でした。一週間経ってもまだ雪が多く、ニュースを見て心配になって訪ねたことがあります。その時、3.11の地震でお世話になったからと、岩手のボランティアの方と一緒になり、二人で雪掃きをしたことがありました。それから、浦山へ行った時はおばあちゃんちへ立ち寄るようにしています。とても明るくて、話し好きで、いつもおばあちゃんの手料理を頂きながら聞き手役です。里山で暮らす人の温か味を感じながらも、図々しくいつも甘えて来ます。(^^)
2015/04/04(土) 04:44:38 | URL | edit
ミモザ #-
こんばんは、あんぱんさま、親切は、いいですね、きっと、浦山のおばあちゃんは、あんぱんさまが、気に、かけて、必ず、立ち寄る、お話しを聞いてくれることに、感謝してると、私は、感じてます、一人暮らしは、寂しいと、思いますが、生まれ育った土地にも、思い入れが、あるのでしょう。(*^^*)♪
2015/04/06(月) 20:48:42 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
いつもコメント、ありがとうございます。
去年の大雪の時のお話は、まだ続きがありまして、断水が一週間以上も続いたそうです。そのおばあちゃんはお風呂に入る為、雪風呂に入ったと言っていました。一人暮らしでも、ここが良くて山は下りられないそうです。不便を感じながらも近所の方達とのお茶のみがいいのでしょうね、きっと。
2015/04/07(火) 04:35:56 | URL | edit
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あんぱん