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  •                                     四季折々の山と花の風景
2015/05/23 (土) 23:53:03

爽やかな風に吹かれた花と残雪の谷川連峰@白毛門と笠ヶ岳

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残雪のある風景、花のある山、そんな場所を訪れたくて白毛門と笠ヶ岳へ出掛けて来た。雪、雪、雪。花、花、花。新潟?、それとも長野?、または尾瀬?。そんな単語がぐるぐると頭中を回っていた。近くでもなく、遠くでもなく、しかもお金のかからないところ。そんな条件を満たしてくれる場所を考えてみれば、いつもの白毛門になってしまった。変わり映えのない選択肢ではあるが、行って見ればやはり良かったと思える山だった。









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谷川岳
 
計画では朝日岳までを考えていたが、そこは時間を見計らって足を延ばしてみようということにした。

朝日岳まで行くとなるとある程度の早出が必要だが、行き当たりばったりという事で気持ち的には半ば諦めムードでいる。









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コイワカガミ(小岩鏡)

水上のコンビニでおにぎりを買い求め、登山口の駐車場へ滑り込んだが、既に車が10台前後は停まっていた。

しかも、どの車も出掛けている様子で誰もいなかった。

みなさん馬蹄型で出発したのだろうか・・・









IMGP6779_R.jpg 白毛門

登山口から急登を強いられて尾根に乗ったが、直ぐに休憩に入る。

花の季節になるとこの山もたくさんの登山者で賑わうが、今日はそれほど多くないようだ。




 




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しばらく登るとイワウチワが登山道脇に咲きはじめ、雪は標高1,200m辺りから現れてきた。

そして、朝飯を食べてから4時間が過ぎようとしている。

鎖場を過ぎるまでは我慢だと空腹に言い聞かせ、松ノ木沢ノ頭で休憩した。









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イワウチワ(岩団扇)

そして、松ノ木沢ノ頭へ到着してみると一人の男性がビデオ撮影に夢中だった。

あまりにも大きな撮影機材を担ぎ上げているので声を掛けてみれば、来年の3月頃まで約1年間は谷川周辺を撮影するのだという。

それはBSテレビでの放映が予定されているようだった。

その方と色々な話題で盛り上がり大休憩をしてしまったが、ドローンの尾瀬の空撮には興味深かった。

今年の秋の撮影では山岳会の協力を得て馬蹄型で縦走するという。









IMGP6808_R.jpg ナエバキスミレ(苗場黄菫)

先週まではアイゼンを使用するような残雪があったというが、今日はそのような場所はまったくない。

白毛門の山頂直下に咲く花達に目を奪われながら直登気味に登る。









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タテヤマリンドウ(立山竜胆)

雪深い山では山肌が激しく削られてしまうようだ。

鋭くえぐられた斜面が荒々しい。









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先程、松ノ木沢ノ頭で撮影されていた方が上がって来た。

白毛門山頂まで行き、撮影しながら下山だという。









IMGP6860_R.jpg白毛門山頂から谷川岳

そして、白毛門の山頂ではザックを下ろさず先へ進んだ。

気持ち的にはまだ朝日岳が目標になっている。 









IMGP6892_R.jpg遠望された平ヶ岳、景鶴山、燧ケ岳、至仏山、笠ヶ岳 

そして、白毛門からちょっと先へ進んだところで見知らぬ単独の男性から呼び止められた。

『先をお急ぎのところ、誠に申し訳御座いませんが、お願いが事がありまして・・・』と声を掛けられる。

それは、大きなカメラザックに大きな三脚を背負った中年男性で

この下の尾根で携帯電話を落としてしまった、という内容だった。









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その方が指差された尾根を見て、どの辺りで紛失されたのか詳しい話を聞きながら更に尾根を眺めた。

石楠花の花が群生している周辺でポケットの中から落ちてしまったらしいという。

話を良く聞けばその石楠花の群落へ行くには藪漕ぎがあり、その過程で紛失してしまったようだった。

とにかくここで圏外になってしまうのか分からないが、その方の携帯へ電話してみることにする。









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ザックをデポし、尾根を下って携帯電話を片手に藪漕ぎをはじめた。

アンテナが3本立っているのでどうやら圏外ではないらしい。

早速告げられた番号へ発信する。

するとどこからともなく携帯電話の鳴り響く小さな音が聞こえてきた。

そして、耳を澄ませ鳴り続ける方角へ近づく。

その周囲を探し回った結果、紛失してしまった携帯電話を発見し、めでたく問題は解決する。









IMGP6903_R.jpgショウジョウバカマ(猩々袴)

その方からは丁重なお礼の言葉を頂いてしまい、こちらが恐縮してしまう有様だった。

別れた後は引き続き笠ヶ岳へ向かった。









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ここの稜線でも石楠花は既に終わってしまっていた。

色あせた花が山道を飾る。 









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見晴らしの良い山道からは笹平の奥に残雪の苗場山が遠望された。









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そして、こちらには武尊山が腰を据えている。









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キジムシロ(雉蓆)

年齢と共に体力も落ちてくるのであろうか、笠ヶ岳への急登では暑さと空腹に負けて力が入らない。

照りつける太陽の日差しを避けるような場所もなく、ただただ我慢して登る。

水も飲むが直ぐにカラカラだ。









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そして、やっと笠ヶ岳山頂へ到着し、馬蹄型の谷川をよく眺めた。

まだ11時だが、この先の朝日岳は諦め、ここで昼食にする。









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残雪の清水峠から巻機山の風景を眺め









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蓬峠付近の残雪を見渡し









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笠ヶ岳山頂でどかっと腰を下ろして、コンビニのおにぎりを頬張る。

そして、食後の口直しにホットコーヒーを頂きながら、爽やかな谷川連峰の風に吹かれた。









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あまりにも名残惜しいので避難小屋まで下り、朝日岳を諦めた気持ちを納得させる。


この山に消えし 若き友の     

     天に憩える魂を 偲びて









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帰りは雪渓の急斜面を体験をしながら下山した。

昼時にもなれば残雪もグズグズで山道は川となす。









IMGP7017_R.jpgイワナシ(岩梨) 

朝日岳から帰って来た単独の方、それに笠ヶ岳から引き返してきた二人、次々に追い越して行く。

今日は水を2.5Lと普段よりも多く持参したが、度々口にするので残りわずかになってしまった。









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ここで思い出すのは数年前の朝日岳を往復した時の出来事だった。

ペットボトルの水を全て飲み干してしまい、我慢しきれずに山道を流れる雪解け水をすすったことを・・・

その記憶があるので、この時季の白毛門は大量の飲料水を用意することにしている。









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帰りの白毛門山頂には人影もまばらで、静かな眺めを頂戴する。

ここで最後の補給はパンにして更に下山した。









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松ノ木沢ノ頭では学生風の方達が休憩中だったのでそのまま通過する。









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登りでは気付かなかったが松ノ木沢ノ頭辺りからタムシバ(田虫葉)が目立ちはじめた。









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そして、長い下山路では膝をかばうようになってしまった。

すいすいと降りたいが、気持ちと体がバラバラだ。









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途中で単独の方にまた追い抜かれてしまった。

挨拶代わりに言葉を掛ければ、今朝4時に登山口を出発して朝日岳を往復して来たという。

その事を聞き、私が家を出た頃に登りはじめているとは、あっ晴れという驚きが走る。









IMGP7142_R.jpg ムラサキヤシオツツジ(紫八汐躑躅)

白毛門の石楠花は残念だったが、予想以上に花が咲いていた。

それに残雪の山の風景も眺められ、晴天に恵まれた一日を過ごす事ができて感謝だ。

紫外線が強くサングラスを掛けたが、突き刺さるような日差しに、普段黒い顔がまた一段と黒くなってしまった。




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Trackback(-) comment (6) | 花さんぽ
comment
白毛門
たそがれオヤジ #-
白毛門、笠ヶ岳ですか。いいですね。
考えてみれば、この時期が一番いいかもしれませんね。
白いものも残っているし。
朝日岳残念でしたね。携帯騒ぎがなかったらどうでしたでしょうか。
私も久しぶりに谷川に行きたくなってしまいましたよ。
2015/05/25(月) 06:05:31 | URL | edit
たそがれオヤジさんへ
あんぱん #-
こんばんは、たそがれオヤジさん。
いつもお世話になります。朝日岳は携帯騒ぎがなくてもおそらく行けなかったと思います。行ったとしても途中までで引き返して来たと思います。あの日は足が重くてそれほど快調ではありませんでした。それはそうと、シャクナン尾根、拝見いたしましたが、上下とも凄い尾根を走破されましたね。たそがれオヤジさんの元気さには見習うところばかりです。コメント、ありがとうございました。
2015/05/25(月) 20:12:41 | URL | edit
ミモザ #-
あんぱんさま、谷川連峰の風景と残雪の織り成す、緑と山並み、美しく、可憐なお花たち、ありがとうございます、新潟、長野、尾瀬、初夏の山並みに、雪も、涼しげで、羨ましいです。
2015/05/29(金) 19:34:54 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
おはようございます。ミモザさん。
雪どけのこの季節にはとても美しい風景が眺められます。それにたくさんの花も咲き出します。それだけではありません。この季節はとても虫が多いのですよ。それはそれは、とてもうるさい程にたくさんの小さな虫が目の前を飛び交うのですからイライラします。ネットを被る方もいるくらいですから想像はつくでしょうか。でも、標高が高いとその虫達もいないので、ミモザさんが考えているように涼しく、とても爽やかなんですよ。ウフフ
2015/05/30(土) 00:39:44 | URL | edit
ミモザ #-
こんにちは、あんぱんさま、標高が、高い所でも、日差しが、強いのですね、飲料水は、必需品ですね、私も、お花をみかけたら、きっと、写真をとりたくなります、携帯のカメラですが、あんぱんさまの言われる通り、蚊のような、煩わしい虫は、いやですね、お花は、すこし、育ててるので、アゲハチョウやシジミ蝶は、飛来してきます、これからの楽しみの一つです。
2015/05/30(土) 18:07:22 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
こんにちは、ミモザさん。
蝶ですか、蝶々は春になると飛んでくるのが好きです。名前は分かりませんが、春だなぁ~って季節を感じさせてくれるところがいいです。花を育てていらっしゃるのですね。そちらは暖かいでしょうからハウスでなく、露地栽培でしょうか。山にも蝶々がたくさんいますよ。特にアサギマダラの生態は以前TVでも見ましたが、その姿から想像もできない移動距離に驚きです。夏山はトンボがたくさんいます。トンボは秋になれば里へ下りてくるようですよ。
2015/06/01(月) 14:38:52 | URL | edit
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あんぱん