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  •                                     四季折々の山と花の風景
2015/08/29 (土) 23:41:26

甲州裏街道の石仏をたどって倉子峠から陣馬山へ

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鈍った身体を何とかしたいと思っていたが、こう天気が悪くては気分が乗らない。高速道路を使うほどの好天に恵まれればいいのだが、ここは身近な山を選んで出掛ける。そんな事もあり、真冬に歩きたいとあたためていた場所を前倒しして歩いてみた。それは「新ハイキング」の雑誌に紹介されていた「くらご峠から生藤山」という記事にある。なかでも雑誌に載せられた三猿の石祠を実際に観てみたいというのもだった。生藤山付近には幾つもの古道があり、三国山、連行峰を経て奥多摩の御岳山を目指す信仰が盛んだったらしい。また、この地方には養蚕にまつわる石祠も数多くあるという。それなら、百聞は一見にしかずという事で、天気の悪い時がチャンスと、「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿を目的に出掛けたしだいである。









IMGP1267_R.jpg 八幡神社


JR中央線藤野駅からバスに乗車し、鎌沢入口で下車した。

ここは生藤山への登山口がある場所だ。

しかし、直接生藤山へは行かず、佐野川道から倉子峠へ向かう。









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八坂神社の御神体(女陰石と男根石)


バス停から坂を下ると左に八坂神社が鎮座する。

そこの御神体は巨大な女陰石の上部に男根石が祀られていた。

夫婦和合と子宝の神様らしい。









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今日は霧雨が降ったり止んだりの天気である。

バス待ちをしている時に下の合羽は準備してしまっているので、濡れる心配はないが、やはりこの時季は蒸し暑い。

そんな中、傘を差して歩き出す。









IMGP1281_R.jpg里の茶畑風景 (にほんの里100選)


生藤山鎌沢登山口へ向かう途中に甲州裏街道が右後から合わさると

その先に、にほんの里100選に選ばれた茶畑景観ポイントがある。









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そして、その茶畑風景の数m先を左後方の道へ入り、倉子峠へと進んだ。

雑誌に記されていた地図を片手にゆっくり歩くが、目的の場所が見つからない。

だいぶ先まで進んでしまった為、戻って再び探す事にした。

目印になるような物が無いだけに雑誌の略図から読み取るのに難儀する。









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注意深く道の両脇を確認しながら戻る途中で、道から一段上の山の斜面に人工物が確認できた。

しかし、一応元の場所まで戻り、再び目を丸くして歩く。









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山王権現


そして、先程の人工物を確かめに道路脇の斜面をはい上がる。

すると、どうやらここがその目的の場所らしい。

石祠の中には三猿が刻まれていた。

想像していたよりもとても小さく、愛嬌のある姿だ。









IMGP1297_R.jpg 三猿と青面金剛


見ざる、聞かざる、言わざるの三猿の上は

左手に後光、右手に矛を持つ青面金剛だと言うが、中は暗くて良く見えない。

それにしても微笑ましい石仏だ。









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そして、倉子峠へ向かう途中でもいくつかの石仏に出会う。









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道端には秋の七草も咲きはじめ、霧雨の山村風景を眺めながら古道を進む。









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ここで村人を発見した。

散歩しているのだろう、軽く会釈をすれば、「山へ行くだかね」と尋ねられた。

石仏を探しながら生藤山へ行くと答えれば、「へぇ」という。









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次の村人は車の運転手で、助手席の窓を開けて声を掛けられた。

「どこへ行くかね」である。

三猿の石仏が観たくてやって来たと言えば、「そんなの、うちにもある」と答えられた。

いずれにしても村人は少なく、出会った方はたったの二人だ。









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甲州裏街道が通る倉子峠へは道標もなければ何もない。

頼りは雑誌の略図だった。

石仏も一回では探し当てることができず、度々戻らなければならなかった。









IMGP1334_R.jpg 倉子峠


ここの峠には句碑が建てられている。

なんでもこの地方は昔から俳句が盛んだったらしい。

他にも庚申塔、馬頭観音、地蔵菩薩、山王権現が置かれていた。









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倉子峠から下り始め、しばらくするとバス停のある集落が見えてくる。

そろそろ山へ入らなければと焦りだし、雑誌の略図を確認して民家脇から登り出す。









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そして、傘を片手に汗を流しながら尾根を登る。

目指すは三国山である。









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この尾根を地元では字福尾根と呼んでいるらしい。

字福とは、「神から授けられたものを慈しむ」という事だそうだ。









IMGP1374_R.jpg 三国山直下の石祠(狭野宮跡)


すると、その字福尾根を下って来る方とすれ違った。

今日は静かだと思っていただけにびっくりする。

大きな傘を広げていたので、恐らく相手も驚いただろう。









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三国山の山頂にはちょうどテーブルとベンチが置かれ、ここで昼飯を食べなさい、と言わんばかりだった。

そこは運良く木立の下で小雨をしのぐことができる。









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昼メニューは赤飯のおにぎりとお稲荷さんだった。

ここは三頭山から派生した笹尾根上にあり、普段ならハイカーもきっと多いだろう。

単独で、でかいテーブルを独り占めする。









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和田峠へ向かう途中で出会ったレンゲショウマ









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それにヤマホトトギス

どちらも落花寸前だ。









IMGP1444_R.jpg 陣馬山


こんな天気だが陣馬山の山頂には5~6人のハイカーが休憩中だった。

そして、山頂の店は営業終了の様子だ。

雨戸を閉めて下山するらしい。

こちらも下山するが、地図と時間を確認して予定通り相模湖駅へ向かう。









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今日は7割方傘を刺して歩いた。

倉子峠で脱ぎ捨てた合羽は再び着ることもなく、傘は重宝した。

笹尾根で出会ったトレランの方との雑談も楽しかった。

礼儀正しい方で、靴の事を色々と教えて頂く。









IMGP1453_R.jpg 明王峠


今日は生憎の天気だったが、久し振りに歩いたという感じがした。

明王峠から相模湖駅へ下山するが、それが意外と長く、最後はかなり急坂だ。

まだ明るいうちに下山したが、既に山の中は薄暗く、足元に気を使いながらだった。

そして、特急の臨時列車、かいじで帰宅した。



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Trackback(-) comment (4) | 山さんぽ
comment
ミモザ #-
こんばんは、あんぱんさま、生藤より倉子峠から陣馬山までの景色そして、石仏の三猿、歴史を感じ、仏さまですね、とても、かわいらしい雰囲気の三猿ですね、そして、霧雨の中での参道、道が、見つけ難いですね、霧雨に、露草やセンニンソウ、ツリガネニンジン、アジサイ、レンゲショウマ素敵な写真ありがとうございます。お天気が、雨ふりが、多くて、秋晴れが、待ち遠しですね。お茶畑の風景、なごみました。
2015/09/08(火) 20:36:01 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
こんばんは。
台風はどうでしたか。千葉では台風の前にも竜巻があったとニュースで聞きましたが…。私は電車通勤していますが、平常に運転されていて助かりました。川の氾濫もなかったようでしたが、水かさはだいぶ増水しているように見えました。この雨では稲刈りは出来ませんね。来週は秋らしく晴れるといいですね。
2015/09/09(水) 20:03:09 | URL | edit
ミモザ #-
こんばんは、あんぱんさま、台風の影響は、思っていたほど、でなかったです、ご心配をおかけしました。あんぱんさま、電車通勤ですね、通勤時間帯も、激しい雨ふりでした、私は、車でしたが、かなり雨強かったです。実家の田圃は、あともち米のみ、今週末くらいに、稲刈りも、終わりそうです。(笑)台風が、各地に、多大な影響を被害の大きい地域の方々の安否確認が、気になります。
2015/09/10(木) 21:55:55 | URL | edit
ミモザさんへ
あんぱん #-
そうですか、それは良かったです。鬼怒川も大変なことになっていますが、昨夜は福島の親戚から「懐中電灯を準備して寝ます」なんて連絡があったぐらいです。
ミモザさんは車でお勤めでしょうか。秋晴れから冬晴れの季節に、私は電車の車窓から富士山を眺めながら通勤なんですよ。もうじき冠雪した姿が見られますが、それも楽しみなんです。
2015/09/11(金) 04:02:36 | URL | edit
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あんぱん